おすすめ自作小説:The Root – 第3話「アルジェリアへ向かって」【長編】

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執筆:砂糖ツバサ
写真引用元:wekipedia(ロカ岬のブルーアワー)

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2050年10月、北緯38度47分、西経9度30分 —— ユーラシア大陸最西端のロカ岬に、ベンは立っていた。


ロカ岬

dejitabi.comより引用)

ここから広がる大西洋の大海原を眺めて、これから始まる未知の冒険に、胸を膨らませていた。
ベンはロカ岬に建てられている石碑に目を奪われた。カモンイスの石碑だ。


カモンイス

ロカ岬より引用

 

そこには「ここに地終わり、海始まる(ONDE A TERRA SE ACABA E O MAR COMECA (CAMOES))こう綴られていた。

カモンイスの石碑の側で、目を閉じ、その不思議な力を心の中で楽しんでいた。そこへ、彼女と待ち合わせをしていたのか、一人の男性が近づいて来た。

ペガサス号の同乗者エビー(EBIE)であった。会話はなかった。しばらくの間、2人は心地よい風に髪をなびかせながら、大西洋に沈んで行く太陽を眺めていた。太陽が沈み、あたりが少し薄暗くなってエビーはつぶやいた。

「そろそろ行こうか!」エビーは不思議な力に導かれているかのように、うなずいた。エビーの乗って来たバイクに乗り、2人は目的地に向け走り出した。青々と美しいジブラルタル海峡を経由して、サハラ砂漠のあるアルジェリアへと向かっていった。

 

ジブラルタル海峡

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(写真左;「旅日記」モロッコからより引用)

 

途中、サハラ砂漠にあるタッシリ・ナジェールという山脈の岩絵を見に行く予定にしていた。古代人の残した岩絵、古代人の描いたスケッチの数々を、2人は目の当たりにした。

タッシリナジェール

(引用元:川北英隆HP

岩絵

(引用元:タッシリ・ナジェール先史壁画

 

この「タッシリ・ナジェール」とは、現地語で「水量の多い土地」を意味している。

おそらく8000年前は、水に恵まれた緑の多い土地だったのだろう。

それが今では、アフリカ大陸の3分の1にも相当する1000万㎢を占める、世界一の砂漠地帯となってしまっている。

2人はタッシリ・ナジェールを訪れたことで、地球環境の変化について大いに興味を持ったようだった。

タッシリ・ナジェールに立ち寄った後、再び2人は、バイクでサハラ砂漠の中を走り始めた。

そして、色々なことを考えながらバイクを走らせていると、アルジェリア国内にある国際機関のゲートまでもう直ぐの所まで来ていた。

国際ゲートに到着。

簡単な検査がなされ通過許可を得ると、2人は施設内のエレベーターに乗り、下降用ボタンを押した。

エレベーターは、地下8000メートルへと降下していった。

エレベーターの下降中、ベンとエビーは顔を見合わせた。

ちょっと緊張していることに気づいたベンは、右手を胸にあて、大きく深呼吸をして心を落ち着かせた。

エレベーターが集合場所のフロアーに到着すると、2人はさっそくユニホームに着替え、施設内の乗務員専用ラウンジに入っていった。

第4話

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