おすすめ自作小説:第11話「中国の長江中流域にて」【長編】

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執筆者:砂糖ツバサさん

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一方、ダイとホテは、中国の長江中流域 (現在の武漢 (ぶかん) あたり) に午後3時(丑寅の刻)に、北東の方角(丑寅の方角)よりペガサス号が着陸し、この地で降船した。そして再び北東の方角の空へ、ペガサス号は消えていった。

夜が明けてから二人は、近くの民家を探しに歩き出した。

すると、一軒の家を見つけたので「この地で共に生活をしたい」と訪ねた。

その家の主は、快く承諾してくれた。
木を集め、そしてまた、石を拾い集めて−−、まずは、自分たちが寝泊まりできる掘っ立て小屋を作ることになった。

食材集めや食事は、共同ですることになり、夜はたき火を囲んで、おしゃべりを楽しんだ。
半月ほどしてそこでの生活形態に少し慣れてきたダイは、夕食の団らん時に自分の思いを話した。
「実は、2年後の秋に大河(長江)を下っていこうと思っている。

もちろん小舟を使って、それで…」と話しを切り出した。

そして、
「その小舟に、この地で作ったお米を積んでいこうと思っている。是非会いたい人が、そこで待っているので…」

と続けた。

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その話を聞いた家の主は、
「わしらでできることは、協力させてもらう。なんでも言ってくれ」ということに話が進んだ。
そして来年の春からの、稲作の準備をしていくことになっていった。

まずは、農器具を作ることから始め、農耕地を整備していった。

併せて、丸木舟を作っていくことも進めていった。

舟材となる気を探したところ、直径1.5メートルはある立派な木を見つけることができた。

早速、その木を切り倒して、みんなで家の近くまで運んできた。

大小の石斧を使って、くり舟と言われる丸木舟を作り上げていくことになった。

便利な道具を使っていくわけではないので、時間はかかるものの、着実に形が整えられていった。

6〜7人乗りのその舟は、4ヶ月ほどで完成した。

ちょうど春の季節で、舟で大河に漕ぎ出し、釣りを楽しむことになった。

そこで、大きい鯉を何匹か釣り上げた。
「やった、やった!」

「すごい、すごい!」の大歓声が上がり、みんな得意顔になった。

家の主は「今晩はお祝いだ!」りっぱな舟が完成して、大きな鯉もこうして釣れて…」と、鯉の丸焼きを口にして、喜びのあふれた会話が続いた。
家の主の奥さんから、こんな話もあった。

「半年前に、家に福の神がやって来る夢を見たんですよ。

その夢が今、現実となっていることに、とっても驚いているんです」と。

つづく

(photo from 中国三峡下りと西安・北京の旅)

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