おすすめ自作小説:The Root – 第14話「チグリス川の中流域にて」②【長編】

-----

執筆者:砂糖ツバサさん

[ad#ep1]

<前話に戻る>

エビーとタイのパン作り工房も軌道に乗りだし、そのパンを求めての客も集まってきた。

又、パン作りを手伝わせてほしいと希望する者まで出てきた。

そこで小麦の栽培にはじまり、小麦粉作りそしてパンを焼く石窯も、増やすことになった。

そんな中でチグリス川の河口からいつも塩の入った袋を手にして、パンを買い求めにやって来る者とも顔見知りになり、大口の取り引きとなっていた。

その者は舟でやって来るのでエビーは、
「一度、私をあなたの住む河口の村へ連れていってはもらえまいか…」とお願いした。

するとその者は「それはお安いご用ですよ」と、承諾してくれた。

早速、たくさんのパンを買い入れた舟に、エビーも同乗して川を下っていった。

-----

-----

そしてその舟はペルシャ湾に注ぐ河口の地に着いた。

海岸の様子を見渡すと、そこには塩作りの塩田もあちこちに見られた。

舟から荷物を下ろしてその者の営む雑貨店のような家に着くと、そこにはパンを買い求めに来ていた人で賑わっていた。

「このパン、人気があるね…」とエビーが話すと、その店の者が「けっこう遠くからも、このパンの味に惹かれてやって来る人もいるんですよ」と、話してくれた。

「今日は川の上流で、このおいしいパンを作っている人を、ここに連れて来たよ」――と、エビーのことを紹介してくれた。

そして半月程、エビーはその地で滞在することになった。

滞在中に硬い石の塊を見つけて、それをいつも身につけている特製の石包丁を使って、石包丁2つを作った。

再びチグリス川を上っていく舟便にエビーが乗せてもらう時に、滞在のお礼にと見送りに来ていた家族にそれら2つの石包丁を手渡した。

<次のストーリーに進む>

[ad#cocoa3]

【あわせて読まれている記事】


最新 My Podcast 『視点を変える話』をモットーに!ほぼ毎日更新!

【iTunesにてPodcast 配信中-登録はこちら⬇】

【LINEでの登録はこちら⬇】