1万年前の世界へタイムスリップしたペガサス号について、少し船内の説明を――。

ペガサス号の大きさは、直径が100/πメートル(すなわち31.83メートル)の球体で、中央の部分は3層構造で円盤状の3階建てになっている。その中央の階は、周囲が100メートルの光源子による、時空移動を可能にするドーナツ状のエンジン・エリアがある。その中を8人の乗務員によって投入された8つの球体(エンジンキー)が光速(30万km/秒)で走行することによって、時空の歪みを発生させてタイムトラベルを可能にする。

そのエネルギーの供給源は、40年程前(2010年頃)から計画されていたサハラ砂漠に建設されてきたテラ・ソーラー発電施設によるもの。

(*メガ・ソーラー発電の10万倍の出力)この発電施設からほど近い、サハラ砂漠内の地下8000メートルの場所に、ペガサス号の発進ポートが建設された。(話しは戻して…)

ペガサス号船内の上の階は、8人の乗務員による操縦フロアとなっている。ほとんどのことがコンピュータ制御されていて、ボイスによる対話とタッチパネルによる対話とによってオペレート(制御)されている。

この天井は、半球の硬質クリスタル・ガラスとなっており、一番高い場所は14メートル程(4.0+ 9.9メートル)はある。そして中央のエンジンのある階(フロア)の下の階は、いろいろな部屋が設けられている。

8人それぞれの休養個室をはじめ、リラックスムードの談話スペース、食品調理室、多目的スペースなど様々。そして、こちらの方も半球の硬質クリスタル・ガラスとなっている。こちらは4メートルのフロア天井があり、その先に一番高い場所が10メートル程の半球になっています。

注)上の階と下の階は、中央の階に対して重力の方向が逆転している。

中央の階の周囲100メートルのドーナツ状のエンジン施設、その中心のエリアには、8台の最新鋭の量子コンピュータが稼動している。そして、上の階と下の階を結ぶ不思議な回廊(通り道)がある。(船内の説明はこのくらいにして…)

夜もふけて、8人の乗務員はそれそれの休養個室へと向かっていった。

つづく

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